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脳という監督が指のチームワーク作り
 

日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.1

脳という監督が指のチームワーク作り

日本人は多様性に富み、手先が器用な民族である。
米を食べるだけでも、家では「箸」で、レストランでは「ナイフとフォーク」で鮨やおにぎりは「手」で食べる。 状況に応じて使い分けている。

箸は棒切れ2本のシンプルな道具で、つまんで移動するだけでなく、ちぎったり、魚の小骨を分離する作業もできる。
ナイフとフォークだけでなくピンセットの役割も果しているのである。

箸を使う時、どの指がどう動き、どの指が遊んでいるかを考えてみたことがあるだろうか?
最近、「5本の指のすべてが働いている」という驚くべき発見をした。
手持ちの筆記用具でもいいから試してもらいたい。 箸2本のうち1本は上アゴと同じで動いてはならない。

まず、親指のテコでいえば一番強い根本の支点で押え、次の一方の押えは薬指の爪のところだ。 小指は薬指だけでは足りない力を陰で支えている。 これで動かない方の箸の押えの体制はバッチリだ(図参照)。

他の動く方の箸は、親指(支点)と人差し指と中指の先三点で押え、人差し指と中指だけで動かす。 この時も親指はほとんど動かない。

昔、巨人軍を9連勝させた川上監督は「野球はチームワークだ」と言った。
親指がキャッチャーと同じ役割をしている。
こいつだけが動かず反対方向を向き、バッチリ押えている。
箸を上手に使えることは、脳という監督が指のチームワークを生かせた結果と言えるかもしれない。

平成13年11月

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