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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.7

ケーキは箸で食べるべきである!!

先日、友人からこんなメールをもらった。

我が女房と娘はケーキが大変好きです。実は私もです。
3時のアフターヌーンティーなどという優雅なことは我が家ではめったにありませんが、 夕飯の後に頂きもののケーキを開けるという事があります。
驚くべきことに女性達は、これに箸をもって当たるのです。
私は言います、「せっかくだからフォークを使おう」
彼女達は言います、「お箸でじゅうぶん。わざわざ洗い物を増やすことはありません」
私は自分でフォークを取りに立ちあがります。
「ケーキを箸じゃ、食べた気がしない」
「なに言ってんのよー」
箸道にとってもケーキ道にとっても、彼女達は絶対邪道だと私は確信しています。

それは、君の奥さんと娘さんの意見がどう見ても正しい。
ケーキは空気たっぷりのフワフワで、豆腐も水分たっぷりで、ケーキと豆腐は共にもろいことが似ている。
しかし、豆腐は箸で美しく上手に食べられる。ケーキもフォークで食べるよりも箸で食べた方が「美しく切れ、きれいに落とさず口に運搬できる」はずだ。

箸には色、形状、素材等あらゆるものが目的別にある。
割り箸はうどんに最適であるが、ケーキ用か豆腐用のフワフワ状を切りやすく、運搬しやすい箸を開発してはどうだろうか。
色やデザインはケーキの引き立て役にしたいか、箸を主役にするかによって異なる。
「ネーミング」は「TOFU HASHI」、「CAKE HASHI」が面白いかなぁ。

君が何故、「箸でケーキを食べるのは邪道」と思ったか考えてみた。
お互い昔、飢えの時代を体験した。砂糖なぞはなかった。
その時アメリカの文化に憧れ、ケーキをフォークで食べる事を夢みたからではないだろうか。
あれから4〜50年。
今や飢えで死ぬ者はいなくなり、逆に食べ過ぎ飲み過ぎで死ぬようになった。
政治は三流とはいえ、日本は世界一のもの作りの国、しかも世界一の長寿国である。
そして改善という言葉も「KAIZEN」と世界語になった。
食文化もすごい「SUSHI」「TOFU」等も世界語になった。

私の夢は、3時になれば世界の人々がティータイムなどといわずに「TOFU TIME」あるいは「HASHI TIME」というようになることである。
その時、大きな壊れやすい豆腐一丁と箸が出てくる。
それを箸を上手に使い、醤油とカツオブシにつけて食べ味わうことである。
まず箸をまっすぐに立てはさんでちぎる。
指の動きは書道で直線を書くのと同じである。
次に豆腐をはさみ、口まで入れる。
はさむ力が強すぎればくずれてしまうし、弱すぎれば持ち上がらない。
その中間の力を静かに維持しながら口まで落とさず持っていく。
姿勢を正し、落ち着く必要がある。
それが箸道の基本である。
君やみんなの反論を待っています。
なければ、これが正しいと断定することにします。

平成16年4月

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