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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.10

「箸考」クラブ日誌

 「語志喜の会」で箸の話を丸宮がするうちに、第4土曜日はそのために集まろうとなった。
何回か集まっているうちに、竹井さんが箸「挟み力&引き裂き力」測定器を作って来た。 これを今、会社の女性やいろいろな人に試してみてもらっているところである。

本日の出席者
・竹井さん(元糸川ロケットや機械技術者で手作りも得意)
・佐藤さん(元シミュレーション技術者。哲学を語り続けている)
・三浦さん(元銀行支店長。今、異質な人をつなげる仕事。ゴルフハンディシングル。今回初参加)
・丸 宮(元看板の文字書業。ものづくり業)

●箸力測定器
箸「挟み力・引き裂き力」測定器を三浦さんが試す。無事合格。ゴルフのうまい人と箸力は関係あるだろうか。
実は数ヶ月前、高校時代の友人と会った。箸の話をし、指の役割を教えてやろうとした。
これを教えるとほとんどの人は「なるほど!!」と関心してくれる。
しかし、彼はなんと私にベラベラと得意になって指の動きを教え、説明を始めるのではないか。
「あっ」思い出した。 彼はなんと当時高校野球の有名なピッチャーだったのである。
部員たった12、13人だったのに、初めて甲子園に行き、なんと名門平安高校に勝ったのだ。 その時、新聞で確か上田真田の忍術カーブとかかれていた。指使いの天才であったのだ。
私は元看板業から筆使い、つまり指使い、箸使いのプロとして自慢しようとしていたのに…。

●いかに日本人の箸の持ち方が悪くなったか
箸の話が出るたびにこの話になってしまう。
私も「それを言い出したらきりがない。不愉快になる」と言いながら、有名人の不快文を読み上げる。
永六輔、小泉武夫(東京農大教授)、小山尭志さん(「日本にトニー・ブレアはいるか」の著書、 英国に半分在住)にそれぞれ共通しているのは、 「日本人の箸の持ち方がいかにひどくなっているか。 それに比べ、外人の方がすぐ憶え、美しく持てるようになっているのに…」と異口同音だ。

●マイ箸を持とう
堀さんが送ってくれた粋な女性(?)林さん(デザイナー&コピーライター)の文が、実に面白い。これも皆の前で読み上げる。
彼女は割り箸は年1回だけしか使わない。自分の箸で必ず食べる。それを見て何かと言う人とのやりとりが面白い。 知ったかぶりをする人もいるし、感心する人もいる。
ひどいことをいう人をやんわりやっつける言葉が旨い。さすがコピーライター。團伊久磨の「パイプのけむり」の女性版の気がした。
我々も会ってみたいが、会ってくれるだろうか?とりあえず、我々初老(?)の4人も林さんの真似をしようということになった。
「外食は、割り箸でなく自分の箸、マイ箸を使うこと」に決定した。

しかし、意外と大変なんですよ。これが…。

●ケーキ用箸の商品開発をしよう
ケーキはどうみても箸で美しく食べるべきだ。
ケーキはふわふわの体の上に半固体さらにその上にいちごや大粒体がのっている。これをフォークで食べると汚く見える。
箸的なもので、どこまで美しく挟み切れるか?そして運搬できるか?
はさみとトングの二つの機能を備えた箸はできないか話し続ける。
ケーキ専用の箸は出来ないだろうか?
ユニクロの柳井会長は「経営者は最終目的をまず決めて、それに到達する方法を考えよ」と言っていた。 しからば、我々の最終目標を考えてみた。

「五年後には世界の半分の人がケーキを食べる時、箸を使うこと」

はどうだろう。まずはメンバーがその気になることではあるが…。

帰りに近くのお店コモディイイダに寄る。 「ケーキ用箸」の試作や「マイ箸(自分用箸)」のヒントになるものを考えたり購入したりする。

●箸には文化面も大切だが、技術面を極めたい 堀さんは林さんのコピーの他に、いつもいろいろなところから箸に関する文を送ってくれる。見るたびによくもまぁ日本には箸に関する文献があると感心する。 日本の文化で「道」に通じるかも知れぬ。 ただ、今、我々は文化面はまだ強くないが、技術や機能面ではオリジナル性に自信を持っている。 例えば、箸のゲームは単に豆を移す時間を競争するより、もっと面白いものを考えられないだろうかとか。 箸は指の力と技「挟み力」「引き裂き力」「運搬力」「引っくり返し力」があり、さらに「箸をパチンパチンと正確に合わさるか?」 の指先の器用差などである。又、箸力には摩擦力、形状、大きさなどいろんな要因がある。

●「咽突き箸」のネーミングとイラストは?
その後、近くの小料理屋で一杯。箸の話をしているとママが割り込んできて「今の若い人はこんなひどい食べ方をしている」と手振りで言う。
通常、箸と顔は並行で口に入るのだが、ヒジをついて食べると自分の顔に直角にして食べるようになるという。そういえば、そんな変なのを見たことがある。
「握り箸」は文字通り握ったまま箸を使うのが原型だが、このようにこれにネーミングをつけてみたい。みんながいろいろ考える。
箸を立てるから「オッタテ箸」、タテに突くから「タテ突き箸」、のどを突っつくから「のど突き箸」、たばこのキセルを使う時のしぐさだから「キセル箸」等々。


咽突き箸のイラスト 図解がまだ未熟

「のど突き箸」にしよう。さて“のど”という字は?

携帯電話で調べると「咽・喉」とあり。いつか「握り箸」と「咽突き箸」を美人をモデルにして図解したい。 顔は良くてもしぐさで絶望するイラストは出来ないだろうか。

あとで「咽突き箸」の話をある人にしたら「これはもう名前がついている。名前は忘れたが…」という。
しかし、すぐ忘れるようでは、下手なネーミングに決まっている。
「咽突き箸」なら一度で憶えられる。
とはいうものの、昔からあるのはどんな名前だろうかちょっと気になる。

平成16年10月

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