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箸から始まる「学」と「論」(4)<br>「箸ピー1分競争」物語 No.37
箸から始まる「学」と「論」(4)
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箸から始まる「学」と「論」(1) No.34
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小学生と箸作り記 No.31
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大学での初めての「箸」の講義(3)感想文を読んで学生への返答 No.30
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大学での初めての「箸」の講義(2)学生から感想文をもらってホッ No.29
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「メニューインと箸」 No.27
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はしがき No.26
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感謝の心を持って箸の道を究めましょう No.21
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秤を使わず…「十円玉と百円玉のどちらが重い?」 すぐ試してみてください No.20
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マイ箸自慢:箸の持ち方なら自信あり No.19
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No.18
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箸とコンニャクの摩擦力実験記(2) No.12
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食シャン塾 ─ 箸の持ち方を教える塾 ─ No.5
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鳥と箸とご先祖様 No.4
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脳という監督が指のチームワーク作り No.1
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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.18

マイ箸自慢:多角形断面の高級箸を手作り
私、生来の理屈屋である。知に働くほど頭はよくないが、多少カドを立てて生きてきたのは否めない。 そんな私が、たおやかな日本文化の象徴の一つである箸の学会に入った。 会員には「マイ箸」を持つことが義務付けられている。 それなら世界に二つとない使いやすいものを作り、みんなを羨ましがらせてやろう。 その箸の条件を考えた。
  1 箸の先端部はカドのある断面形が良い
一般に売られている箸の先端は円形断面である。 板を板厚と同じ幅に切り分けて、四角い棒状の荒取り素材を作り、その端を旋盤にかけて丸削りするからだ。 この部分が四角なり五角なりのカドのある断面なら、 イカ刺身のように滑りやすいものを掴むときグッと肉に食い込んで滑りにくいのではないか。市販の箸の先端部を削りやすい四角にしよう。
  2 上の箸(可動箸)の断面は六角が適当
上の箸(可動箸)は親指・人差し指・中指の三本で作る三角形の空間内に保持されている。 従って、この部分の断面は三角形が理想であろう。 しかし売っている箸は四角形だから、これを三角に削ると細くなりすぎるので倍数の六角がよいだろう。 鉛筆が六角なのも多分この理由によるのだ。
  3 下の箸(固定箸)の保持部の断面を八角にする
下の箸(固定箸)は親指と人差し指の根元のU字状の底で保持される。 この底の形状は円形だから、箸も同形がよい。 しかし売られている四角の箸を丸く削るのはチト骨なので、この四隅を削って八角にしよう。 かなり円に近いのだから(言い訳)。
いよいよ製作に入る。まず素材となる箸を探す。削ると細くなるから少し太いものがほしい。 先端の角面が磨耗しないような硬いものがよい。塗箸は必要ないので安くつくだろう。 助かるなぁ。一膳300円のものが見つかった。 これをひたすら削る、削る…。ついに世界最高の指にフィットしたマイ箸が完成。
使い始めは昼食からであった。なんというシックリ感のあることか。 従来の保持部が四角断面のものと交互に使って比べるとその差がはっきり分かる。 チョット使ってみただけなのに、四角の箸では、カドに当たる指に違和感があるようになってしまった。

その後、この素晴らしい箸をタダで作ってあげますと何人もの人に話したが、 ひとつも依頼されないのが何とも不思議なことである。 (笠井進一 記)

平成17年11月

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