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箸から始まる「学」と「論」(4)<br>「箸ピー1分競争」物語 No.37
箸から始まる「学」と「論」(4)
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No.18
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感謝の心を持って箸の道を究めましょう
伝統的な箸の取り方を致しませんか?

大変な速さで世の中が変わっています。戦後60年しか経っていないのに伝統的社会はまったく崩れました。 家族の形も大家族が分解し核家族へと移行しているといわれたのも今は昔のことで、 さらに核家族が解体して個人化しつつあるというのが最近の傾向です。 家族そろっての食事は稀なこととなり、各自がバラバラに、しかも、ある人は家で、 ある人は外で摂ったりしているのです。

このような変化の中で多くのものが失われていますが、 その中でもっとも大切なものは感謝の心だと痛感するこの頃です。 食事ひとつ取ってみても、食材の量も種類も多くなりましたが、 飢えに苦しんでいた時代には誰もが持っていた「食べることへの感謝」 は今やどこにも見当たらないといってもいいくらいです。

思えば私の小さい頃にはおじいちゃん、おばあちゃん、そして父母から 「食べものが卓に上がるまでには、たくさんの人がご苦労しているのだから“いただきます”と“ごちそうさま”というのを忘れないでネ」 といわれたものでした。お呼ばれしたときのほかは、この言葉もあまり聞かれなくなりました。
私はたしなみとして茶道をやり、この会で箸の道について語り合っているうちに、 剣道、書道、華道など○○道というものの底には生かされて活動すること及び関係する方々への感謝がある、 と考えるようになりました。

その「道」は、究める心と拠り所を与える形から成っていると思うのですが、 私たちはその道に入るのに形から始めるほうが一般的でしょう。 そこで、この拙文をお読みになっている箸の会員の方々および会に協力・賛同している方々に、 口はばったいようですが、箸の道を究めるためにも茶道で行っている一つの形をお奨めしたいと思います。

それは「食事に際し、箸の取り方と置き方を伝統的なやり方で行いましょう」 ということです(そうしている方にはゴメンなさい)。 まず(図1)で、先端を左側に置いた箸をつまんで取り上げ、 (図2)のように左手で箸の中ほどを下から掴み、 (図3)でいったん手を離して、下から正しい形に持ち変えるというものです。 下に戻すときには逆の順序でやります。

何故この手順なのか、と聞かれると私には説明できませんが、 どなたか分析の得意な方に考えていただけば、まちがいなく理にかなっていることが分かるでしょう。

そして大事な心として、例え一人で食事をするときでも、 レストランでも「いただきます」と「ごちそうさまでした」をいうことにしませんか? 小声でもいいですから・・・・・。(矢田 勝子 記)

図1


図2


図3

平成17年12月

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