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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.22

箸の商品開発のヒント

鳥、猫、人などの「手と口の関係」
今から46億年前、地球が生まれたという。そして生物が生まれ、進化していったという。 何億年前は人も鳥もペンギンも同じだったはず。

鳥の場合は、宙を「飛びたい、飛びたい」と努力(?)しているうちに手的なものが羽になって飛べるようになった。 ペンギンはもともと爬虫類が陸に上がって鳥になろうとし、 くちばしだけは鳥になったが、飛ぶのを諦めても生きられたので、胴長な人間みたいな姿になってしまった。

人間は手的なものをどんどん使っているうち指が発達し、道具が作れるようになり、生きられるようになった。 今や地球上の動物の中で、道具を作った人間の総重量がいちばん大きいという。

鳥の場合、手は無いのだがその分くちばしが発達し、「巣作り」「闘い」「食事」 等の重要な仕事をするようになったと思う。 鳥だけでなく犬も口が食事や闘いの生きるための道具であるから極めて大きいし、舌も長い。犬の四本足は歩くだけである。 しかし人間は手を中心に食べるための仕事や闘いをしているので、他の動物に比べ、口は食べ物を入れるだけの役割になってしまった。

猫はどうか。猫は四本足と呼んだか?
そもそも「足は歩くため」「手は持ったり加工するため」と定義づけたら、猫はかなり手を使っている。
我々は忙しい時、「猫の手も借りたい」と言うではないか。
ちなみに改めて猫の手(足?)を見た。
前後とも五本指とするどい爪があり、はっきり別れていた。
とくに親指は他の四本と離れている。人間の退化(?)した足の指と大違いである。

ところで、西洋人のすごいところは鳥のまねをしているうちに飛行機を作ってしまったことである。
東洋人は何か?箸である。箸は中国に始まり、日本へ来たという。

箸はどう見ても基本的にくちばしと同じ機能を持つ。 一対の長くて同じようなものなのに、片方を固定、片方だけを動かし、先がとんがっている。 手の先に手にない機能をつけた道具「箸」を発明してしまったのである。

西洋人は「鳥の羽を真似て飛行機を発明した」といわれているが、
東洋人は「鳥のくちばしを真似て箸を発明した」のではないか。
鳥たちにとってくちばしの形状と生きられる環境との間には密接な関係があるという。
鳥の生態とくちばしを研究することによって新しい箸の開発が出来る と思う。

そこで、手の先にくちばし的なものがあれば良いのではないかと考え、長い箸に摩擦板を取り付けた箸を作ってみた。

車椅子生活のマサさん(※注)に送ったところ、「車椅子使用者の中には腹筋が弱く、 上体を前に屈められない人がいて、落としたものを拾う時とても苦労する。 そのための『介助犬』もいるほどだから、役に立つだろう」とのことだった。

これを「介助バシ」、または手長猿から連想した、「手ナガバシ」と命名し、いろいろテスト中である。

(※注)マサさん コミーの物語「マサとの出会い」参照

手が使えない動物はそのぶん口やくちばしが大きくなった。
人は手が使えるだけでなく、手の先の延長としてくちばしと同じ機能の「箸」を発明した。

平成18年1月

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