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 箸通信
箸から始まる「学」と「論」(4)<br>「箸ピー1分競争」物語 No.37
箸から始まる「学」と「論」(4)
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箸から始まる「学」と「論」(3)
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No.18
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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.28

箸を通じた出合いの喜び

大学での初めての「箸」の講義(1)

多摩美術大学プロダクトデザイン科
2年生と3年生 約80名(06.05.09 AM9:00〜10:30)

●大学でしゃべれるまで
以前よりホンダという会社に興味を持っていた。
いろいろなホンダの本を買って読んだが、デザインの決め方に関する本はなかった。
やっと最近『ホンダに学ぶデザイン「こと」始め』という本が出た。 売れる車はこんな考え方でデザイン戦略をしていたのか! 面白かった。

去年、川口市の依頼で技術開発の指導をしている元ホンダの人が、 「コミーの工場を見せてくれ」と訪ねてきた。
そこで「この本の著者を知っているか?」
     「知っている。同期だ」
     「ぜひ会わせてくれ」
と頼んで、著者の岩倉先生(現多摩美術大学教授)にコミーの資料や箸考会の資料を送った。 手紙などいろいろやりとりの末、お会いすることが出来た。

多摩美術大学 八王子校舎
実は先生も箸に興味を持っており、学生には割り箸を使って新しい造形にする課題を与えていたとのこと。
そして先生から
「学生たちに箸について熱く語ってくれ」
との願ってもない宿題をいただいた。
与えられた時間は一時間半。
何を語るか? 箸について語る前に、何故この年になって箸に強い興味を持つようになったかを語らねばならぬ。
質問の時間もとりたい。
など考えてみたもののまとまりがつかなかった。

●やっとしゃべることが出来たが…。
箸通信を見てくれと頼んでおいたが見てくれただろうか?
朝から考えてみたがまとまらぬ。えーい、ぶっつけ本番にしよう。
箸考会の三浦さんもついていることだし。
まずはコミーのビデオを10分ほど見せ、そして一時間ほど夢中でしゃべった。 どうも反応がないなあと感じていると、居眠りしている学生が数人いるではないか!
あわてて質問の時間に切り替えた。
学生たちはいろいろ質問してくれた。しかも三浦さんにもしてくれたのでほっとした。

岩倉先生の生産デザイン学科プロダクト研究室は特に、なぜ「?」と感動「!」を最優先しており 『「?!」のない人は教室に入ってはいけない』となっていた。
<多摩美術大学プロダクトデザイン科パンフレットより抜粋>
「!?」を科の旗印にしています。 「!?」は、「?」と「!」を合わせたもので、「?」はQuestion で「探究心」、 「!」はExclamationで「感嘆」、「不思議がる心」と「感動する心」で「好奇心」とも言えます。 科の入り口にこれを掲げ、この心を一番大事にしています。 こうした心をもって、世界のプロダクトデザインを先導できる科にみんなで育てていきたいと考えています。

最近、大学を訪れたことはないが、プロダクト専攻のメンバーは挨拶が良く、活気があるとの印象をうけた。
コミーでも「何故?」という言葉を社員教育の原点としていた。

翌朝、散歩中(無所属の時間)に「なぜ居眠りをされてしまったか?」 そして今後私はどうしたら良いかを考えて、つぎのようなFAXを送った。

私の反省と皆様へのお願い

以前より美大の皆さんと「?!」「縁」「箸」などの話をするのが楽しみでした。 そして昨日、実現させていただきました。

私の話にまとまりがなかったので、反応がないなあ、 と感じているうちにスヤスヤと眠っている人がいるではありませんか!!
  • 「何故居眠りをしたか?」
    話がつまらなくなって来たから。
  • 「何故つまらなくなったか?」
    云いたいことがありすぎ、手順がしっかりしていなかったから。
だと思います。これは私が昔から母親、同僚、上司などに言われていた欠点が出てしまったことです。
  • 「ではどうしたら良いか?」
そこで皆様へのお願い

箸通信の 1〜 24を読んでもらえませんか? そして質問、感想などをメール、携帯、FAXなどで送ってもらえたらと思います。

(小宮山 5 月10 日)


●二人の先生から大成功とのメールはもらったが…?

小宮山さま&三浦さま

あのあと学生とも話しましたが、みんな感激していました。 中には課題で徹夜して居眠りもありましたが、私の見る限り大成功です。

ではまたそのうちに… 

 いわくら(教授 5月10日)



小宮山 栄 様

多摩美術大学の安次富です。昨日の講義では大変有意義なお話を頂きありがとうございました。
こちらからお礼を申し上げなければならないところ、早速ファックスを頂き恐縮しております。 どうか非礼をお許しください。

さて、ご依頼の件、本日学生たちに伝えました。明日までに質問や感想を回収し、後日送付いたします。

小宮山様同様に、先生方が気になさるのは「居眠りしている」「反応がない」などの学生たちです。 「一生懸命聞いている」学生は気になりにくい。面白いと思います。

昨日の講義は、講義後の質問が途切れませんでした。 これは通常の講義では中々ないことです。 つまり、小宮山様が得た印象とは異なり、多くの学生が講義内容に興味を持ち、 よく聞いて、彼らなりに考えていたと言えます。 「?!」が多いお話だったからではないでしょうか。 もし、話がわかりやすく、面白く、理路整然としていたらどうなったか。 「!」 はあっても「?」はなかったかもしれません。

学生時代の印象的な講義は、内容はよくわからないこともあるが、 先生の熱い思いが伝わってきた授業です。 後になって「あー、こういうことをおっしゃっていたんだ」と感動を新たにすることもあります。

昨日の講義で一番良かったのは、私たちの質問に「わからない」とおっしゃっていただいたことです。

先生の多くは、質問には必ず答えようとします。
「わからない」が言えなくなる。ひどい場合は質問もないのに「教えよう」とする。 そういった意味で、学生たちも私も「?!」を持ったら行動することの大切さを学んだと思います。 本当にありがとうございました。とり急ぎお礼まで。  

(助教授 5月10日)

学生さんからの感想文へ続く

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