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箸から始まる「学」と「論」 No.34
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大学での初めての「箸」の講義(3)感想文を読んで学生への返答 No.30
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大学での初めての「箸」の講義(2)学生から感想文をもらってホッ No.29
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どちらが動いていると思いますか?上か?下か?両方か? No.24
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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.29

箸を通じた出合いの喜び

大学での初めての「箸」の講義(2)

●やっと学生から感想文をもらってホッ。
 学生さんから頂いた感想文のほんの一部ですが、紹介します。

小宮山さんのお話をうかがって、いつもアンテナを張って、楽しいこと、面白いことをされる姿勢に圧倒されてしまいました。競争する社会で成功している方の考えが、“ 競争しないこと”というのも興味深く、デザインをお仕事にされていないのに、私自身デザインをする時にいつも考えていたいと思っていることを実践されていて、楽しくお話を聞かせて頂きました。

私も、日本語のあいまいさがとても好きです。主語もなく会話が成立したり、自然や今いる環境に対して尊敬を表す言葉を意識せずに使っている所に面白さや奥深さを感じるし、日本語を扱う者として誇りを持てる部分です。

日本語は、日本人の気質と表裏一体の関係にありますが、同様に日本人の“動作”にも、常に日本人の気質が見て取れると思います。その中で日本人の気質を顕著にあらわす動作が、日本人の“食”の動作・箸の文化だと思っています。先の細くなった棒2本は、棒という名前ではなくその2本の簡素な棒だけで1つの道具として完成されていて、用途は人間の能力の数だけあり、箸に対する日本人の考え方そのものが日本人の気質になっていると思うのです。

日本人の器用さは、もしかしたらここに起源があるのでは?とも思います。食は生命維持のために最も欠かせない要素であり、一番動かしやすい手で、そのまま取って食べても何も問題ないはずです。でも日本人は箸を使うその動作に美学を持っていて、何か特別な意味を気付かないうちに持たせているのでは?と思います。こういう考察は自分だけの時間であり、幸せな時間です。箸に対してたくさんの思いを持てたのも、とても意味のあることだと思います。貴重なお話をありがとうございました!

(2年 Kさん)

プロダクトデザインを考える上でとても興味深い内容でした。二本の棒について考えるだけで、人の身体、行為、作法、歴史、文化を掘り下げることができるのは一つの教訓です。
私達が考えるプロダクトも、広く、深く思索をめぐらせていく必要があると感じました。ものがあふれかえる時代に少しでも箸のような普遍的な価値を持つものを目指していきたいです。 

(2年  THさん)

小宮山さんの商品開発のプロセスはとても衝撃だった。とりあえず作ってみる。たとえそれが何に使えるかわからなくても、作ったということを周囲の人に伝え続ける。そうしているうちに、それを必要としている人が現れる。これは自分の中でやってはいけないような気がしていたやり方だった。まずはじめに、使い手や使う環境を考えて、それに合わせてモノを作っていかなければいけないと決めつけていた。しかし、小宮山さんはモノから使い手や環境を見つけていってもいいということを教えてくれた。自分の考え方の幅を広げることができた。
  また、小宮山さんが質問に対して、わからないと答えていたことも意外だった。どんなにその道の専門家であっても、わからないことはたくさん存在し、それを素直に認めていることがすばらしいと思った。日常の疑問を見つけ出し、それに対する答えを探していくおもしろさと大切さを改めて認識した。

(2年 TMさん)

(前略)
質問なのですが、資源の確保ということで、割り箸が高くなり、飲食店から無くなりつつあると新聞で読みました。私が思うに、日本はいわば割り箸文化だと思うのですが、割り箸に代わる箸は生まれてくると思うでしょうか?と思い考えました。

(2年 Wさん)

 

感想文を読んで学生への返答へ続く

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