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 箸通信
箸から始まる「学」と「論」(4)「箸ピー1分競争」物語 No.37
箸から始まる「学」と「論」(4)
「箸ピー1分競争」物語
箸から始まる「学」と「論」(3)箸から始まるゲーム論 No.36
箸から始まる「学」と「論」(3)
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箸から始まる「学」と「論」(2)箸から始まる分類論 No.35
箸から始まる「学」と「論」(2)
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箸から始まる「学」と「論」(1) No.34
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会ってみたくて2年半、出会ってみたらビックリ仰天!! No.33
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海外旅行には「マイ箸」と「割り箸」を No.32
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大学での初めての「箸」の講義(3)感想文を読んで学生への返答 No.30
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大学での初めての「箸」の講義(2)学生から感想文をもらってホッ No.29
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「メニューインと箸」 No.27
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はしがき No.26
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どちらが動いていると思いますか?上か?下か?両方か? No.24
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感謝の心を持って箸の道を究めましょう No.21
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秤を使わず…「十円玉と百円玉のどちらが重い?」 すぐ試してみてください No.20
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マイ箸自慢:箸の持ち方なら自信あり No.19
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No.18
マイ箸自慢:多角形断面の高級箸を手作り
持ち歩く箸をなんと呼ぶ? No.17
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箸の良い持ち方とは?その手本をどう作るか? No.16
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その手本をどう作るか?
今、世界が注目する『「日本文明」の真価』 No.15
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箸と書道と文字書き屋 No.14
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箸とコンニャクの摩擦力実験記(2) No.12
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「箸考」クラブ日誌 No.10
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食シャン塾 ─ 箸の持ち方を教える塾 ─ No.5
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日本の文化を味わい、世界の心を豊かにする箸 No.37

箸から始まる「学」と「論」 (4)

「箸ピー1分競争」物語

足のスピード競争である100m走、リレー、マラソン等は道具のいらない単純な競争である。
パンツ1枚、裸足でもよく、一定の距離を決めて時間を測定するだけである。極めて単純。 だから世界中の人が楽しんでいる。しかし、準備時間がかかり、車椅子の人や老人には出来ない。
しかし手のスピード競争「箸ピー1分」なら誰でもすぐ2〜3分で完了出来る。
足の競争は2本足が必要だが、手は1本だけでゲームが出来る。 さらに1人で左と右の能力差や向上度のデータがとれる。

箸ピーの道具は 「箸」 「つまむもの(ピーナツ)」 「皿(ピーナツの入れもの)」 そして「時計」があれば良い。
今まで「箸ピー1分」を300〜500人位がしたが、60すぎの女性がトップの102ヶ、次が50すぎ(?)の女性の100ヶであった。 しかし、これを世界標準にして世界の人々が楽しめるにはピーナツは良かったが皿に問題があった。

何故、殻付きピーナツに絞ったか?
以前、小学4年生の課外授業を行ったとき、「箸の1分競争」に、 「殻付きピーナツ」  「おはじき」  「ビー玉」  「米粒」を使った。
期日までにこれらの道具を手に入れるのは大変だった。
実際にしてみるとピーナツが一番簡単、遅い子でも1分で40ヶ、早い人は80ヶちょっとの結果が出た。 米粒は難しかった。1分で2ヶだけの子供もいた。 その子にとって米粒のゲームは2度とやりたくないだろう。 この時の箸は、割れ箸であったが、米粒の場合は特に、箸のとんがり方や摩擦力が結果に影響する。 むしろピンセットの方が簡単につかめるだろう。
世界の人が簡単に手に入り、「箸によってバラツキのないものは?」を色々考えた結果、カラツキピーナツに決めた。 ピーナツなら、千葉県やカーター元アメリカ大統領のジョージア州も喜んでくれるだろう。

殻付きピーナツ
その後の課外授業は、箸の競争には殻付きピーナツに絞り込んだ。 そして問題にも気が付いた。ピーナツにも、1ヶ入り、2ヶ入り、3ヶ入りがある。
課外授業では、50ヶのうち、最後に残っていたのは1ヶ入りが多かった。 確かに2ヶ入りに比べ1ヶ入りはつかみにくい。 そこで、「2ヶ入りだけを使うこと」にルールを修正した。
また面白さにも気づいた。2ヶ入りピーナツは細長い。 この長手に対し、直角に挟まなくてはいけない。 そのために、指、手首、腕をどう動かしているのだろうか?  “立ち作業の方が有利だ!!”と言った人がいた。 腰の動きもあった方が速い、というのである。 殻付きピーナツは、ビー球やおはじきなど丸状のものよりも面白い。

お皿の問題
箸ピーの当初はお皿を探した。100円ショップで探すと、ちょうど良い皿があった。 植木鉢の下に敷く直径20cmの受け皿である。 このお皿で問題ないと思っていたが、後でいろいろ問題が出てきた。
課外授業の注文を受けた時だ。 3クラス一斉で、1クラス平均35人ほどの授業だ。 合計100人ちょっと。 この時、皿をいくつ用意しなければならないかの問題があった。 確か200ヶほど購入した。100円ショップには勿論それほどの在庫がない。 18cmならあり、それで我慢してもらうか。という訳で、これもいくつか買ってしまった。
イベントの度に皿の在庫がいくつあるか調べねばならぬ。
また、皿の大きさが揃わなければ、もちろん世界標準にならないし、 出っ張っているので、送るのもコストがかかる。 更に若い女性からは “植木鉢の受け皿をテーブルに置くのはイメージが良くない!” とクレームがついた。

紙での皿づくりが出来ないか?
紙に折り目をつけ、使用時に組み立てられないか?
これには「ビク抜き」という加工方法があり、厚めの紙やダンボールにプレスして、一度に切断と折り目を入れることが出来る。 型代もそれほど高くない。 「ビク抜き」は送るときは平面でも現場で組み立て可能なので、店頭での数ヶ月だけの広告物に使われることが多い。 思い切ってその業者を探して頼もうか、と思いながらも先ずは試作。
形状は丸型か四角かあるいは六角、八角か?

丸は立ち上がりの処理が難しそうだ。 四角は立ち上がりの弱い部分が出来る、ということで六角の試作をした。 無駄のない材料取りは?ということで〔図1〕をA3でコピーして作ってみた。
“出来た!!” しばらく放っておいた。

紙からつくる箸ピー六角皿

技術部会で最新システム・アイデアが遂に完成!!(08年1月28日)
〔図1〕は汚い出来、と〔図2〕のように設計変更。
ホチキスで6ヶ所止めるだけで美しいカラーの皿のデザインが完成。
「重ねられるように出来ないか?保存しやすいだけでなく、紙が薄くても2枚重ねなら強度が出る。」という意見は出た。

世界の人に「折り紙」もネットで送れるぞ!!
我々の団体は国際箸学会。箸ピーで世界中の人が手のスピードゲームを楽しめる「箸ピー」にできないか? 「今はインターネットの時代、カラープリンターの時代。 ビク抜きしたものを送るより、デザインを送って先方で組み立ててもらった方が良い。」 という問題意識を皆が持っていた。コンピュータやゲームや技術に詳しい人がいた。

この方法は、型が不要なので設計デザインなども自由に変更でき、素晴らしいものに変わっていくと思う。 またA3の紙だから、余ったところで「折り紙で美しい箸置きを作ろう」また「箸立てや箸入れを作ろう」、 いや「日本文化の折り紙も」それに「しゃれたカード入れや紙製品なども. . .」考えてみるとネタは広がる。 「箸を通じて世界中の人と共に喜ぶ」ことが出来そうである。

なぜ「技術部」は生まれたか?
去年の秋ごろ、以前に冒険家の大場満朗さんを支えた人たち3人を技術部と称し、箸学会に誘ってみた。 冒険家とはそもそも3Kどころではなく、超3Kで「超危険」「超きつい」「超お金が要る」職業(?)だ。 それを支えるには「もの好き」 で 「ある部分は有能なところがある人」 だと思う。
マーケティングやシステム作りが得意ではあるが、本業はどうもよくわからない田尾宏文さんと西山裕さん。 それに当時エプソンの時計開発をしていたが、今はオリエント時計社長の渡辺淳さん。 これを「技術部」と名づけ、マイ箸の商品開発コンセプトについてブレーンストーミングを始めた。 その後、技術部会で箸の1分ゲームのことを話してみたところ、ミソクソにやられ、直された。
     「これはゲームではない、競争だ」
     「ピーナッツを使うんだから箸ピーナッツだ。いや、箸ピーと名付けたほうが良い」
     「手順書・マニュアルが良くない。直そう」
で「箸ピー」の名は生まれた。 その後、ピーは英語でオシッコの意味だ、という意見があった。
そして「長ったらしくても正式名をつけておいたほうが良い」ということになった。
そこに三浦広紀さん、ドラッカー学会理事の上野周雄さんも加わって今は6人だ。

平成20年2月 小宮山記

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