部活動レポート
■2024年9月25日箸研究部 鳥博士・樋口広芳教授を訪問
摩擦箸の相談に鳥博士・樋口広芳教授を訪問いたしました!
箸研究部では、鳥のくちばしの形状と機能を学び箸に応用する研究を進めていますが、国際箸学会・第6回交流講演会でご講演いただいた樋口広芳教授(東京大学名誉教授、慶應義塾大学訪問教授)に15年ぶりにお会いする機会を得て、鳥のくちばしの形状や機能のことを教えていただきました。
当日は、小宮山会長、小谷部幹事と河端(部長)の3名で慶応義塾大学日吉キャンパス来往舎を訪ね、樋口教授に最近大きく広がり始めた箸技報告を行ったあと、箸タイムを使った箸技の体験をしていただきました。そして、樋口教授から面白い鳥の研究の話と、摩擦箸の研究に関する貴重なアドバイスをいただきました!ご多用中に貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。
樋口教授は、あるカラスが自分で水道の栓を回す天才カラスの話をしてくださいました。このカラスは自分のくちばしを使って、公園の水飲み場の水道のハンドルを上手に操作します。水を飲むときはハンドルの裏側のくぼみをコツンと軽くつつき、ちょろちょろと水を出します。さらに、水浴びをするときはハンドルの縁をくちばしで咥えてグイっと大きく回し、勢いよく水をだすそうです。
水道のハンドルをこんなに上手に使えるカラスは、世界にこの1羽しか確認されていないとのこと。樋口教授はこの観察記録を論文にして発表し、本や絵本も出版していますので、是非図書館で読んでみてください。ちなみに私は、絵本の『鳥博士と天才カラス』(文一総合出版)を読みました。今度公園でカラスを見かけたら、じっくり観察してみようと思います。
さて、鳥のくちばしに学ぶ摩擦箸の研究ですが、今後も樋口教授にアドバイスをいただけることになりました!まずは、鳥のくちばしの表面構造の3Dデータ化するにあたり、鳥の選定と標本の手配をどうするか?次回の「箸ラボ」で議題にしたいと思います。
箸に興味のある方、私たちと一緒に研究しませんか?是非箸ラボにご参加ください!