「箸ピー」は利用者さんの体力やピーナッツの数えやすさを考慮して、ゲーム時間を1分から30秒に変更しました。箱の配置などもやりやすく自由にしています。

「箸リン」はルールをさらにシンプル化しました。例えば「赤のリングを黒に変えましょう」とか「黒を赤に変える時は、またリングをかさねましょう」などとやさしいやり方に変えました。ただし、どちらも「さあ、いつもより急いでやりましょう!」と急がせます。これが刺激になるのです。

また「新しいこと、やったことがないことは脳の活性化にとってとても大切なことなんですよ」ときちんとお話しし、理解して取り組んでもらっています。

特に箸リンのリングは積み木のように使えたり、輪を崩さずに一つ一つ抜き取ったりするとそうとうな集中力を要求され、それができると大変な喜びに変わります。

利用者さんのレベルに合わせてアレンジがしやすく、また工夫次第でさまざまな効果を生み出せるこの商品は、我々機能訓練指導員がまさに待ち望んでいたものなのです。