記:箸タイマー2号 もけもけ(横瀬)
今回の訪問先は埼玉県にある「日々トレはると上尾小敷谷」さんです。
こちらの施設ではできるだけ自立した生活を継続できるよう”高齢者向けトレーニングマシン”を使用し、利用者さまの身体に適した運動をご提供されています。
今年3月に開催した展示会CareTexで出会い、「箸タイム」をご購入いただきました。
どのように「箸タイム」を活用されているのか、お困りごとはないか早速現場を訪問させていただく箸タイマー。
利用者のみなさんトレーニングを目的にいらしているので心身ともに元気いっぱいです。
施設内は壁に沿ってトレーニングマシンがずらりと並べられ、順番に利用者さまがカウントにあわせてマシントレーニングしています。
難しいところができた時の達成感がたまらない
そのなかでも88歳の男性Hさんは通所される度、必ず「箸タイム」を行い、遊び方カードにあるものすべて制覇。詰めホーダイ(LLリング)の最高はなんと21個。すごい記録!
Hさんにお話を伺うと「積みリンがいいね。難しいところができた時の達成感がたまらない。『おさるのかごや』は最後のお箸がなかなか乗らなくて何度も挑戦した。まだ2回しかできていないけど、できた時が何とも言えない。難しければ難しいほど次になんとかやってやろう、という気持ちになる。負けん気が強いんだね」とのこと。
なるほど、これが達人になる秘訣ですね。達成の喜びをしっかりと味わっておられます。
箸タイマーも一緒に「箸タイム」で遊んでいると、トレーニングを終えた利用者さまが次々と私たちのテーブルに来てくれました。
おやつの時間になってもお茶を飲みながらピーナッツを積む手は止まりません。
片方の目が不自由なAさんは、
「箸リンは左目が見えないのでずっと5輪のリングの細かいところを見ていると右目が疲れていやになる。でも詰めホーダイは集中するね。次のピーナッツをどこに乗せるかずっと考えているから脳にいい。今18個詰めることができた。今日は19個できるまで挑戦する!次は20個に挑戦してみよう。この施設の記録21個を抜くぞ!」と意欲満々。
結果19個できました。パチパチパチ!
このようなお話を聞いていると、こちらもとても元気が出てきます。
そして長い時間「箸タイム」をやっていただいたのが、今日初めて「箸タイム」を体験したというSさんご夫婦。
ご主人が積みリンが完成させると奥様が隣で拍手しながらニコニコされています。
ご主人は
「マシントレーニングが終わった後、帰るまでの待ち時間がとても楽しい時間になりました。
今日初めて『箸タイム』をやったけれど面白くて刺激を受けて、時間が過ぎるのが早く感じました。
いい日に来ることができました」と何度も笑顔でお話しくださいました。
いいお話を聞けたなあ~。
今日もまた素敵な「箸タイム※」をいただきました。
※「箸タイム」というネーミングは我々が初めて訪れたデイサービスで、レクリエーションの時間になるとスタッフさんが「みなさ~ん、お箸の時間ですよ~!」と呼びかけていることから決まりました。
<この記事の執筆者>
「ぺけぺけ」と同様、2022年10月よりコミー(株)から国際箸学会へ出向してきました。コミーでは制作部や海外営業部に配属されていました。
今は「箸タイマー2号」として箸技を普及して回っています。性格はあだ名と同じように「もけもけ」しています。
よろしくお願いします。
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