―デイサービスへの出張箸技大会でお聞きした凄いおはなし―
記:箸タイマー ぺけぺけ(徳永)
GENKI NEXT東川口さんで「出張ミニ箸技大会」をやって来ました。
先日の第8回箸技大会に参加してくれた、おふたりのスタッフさんの勤務先である、株式会社ここからグループの「GENKI NEXT東川口」さんにお邪魔しました。主に体操などの身体トレーニングに力を入れているデイサービスです。
そしてこちらの利用者さんの中には、箸技大会の駅伝リレーにエントリーした「川口朝飯会」のメンバーおふたりも通われているのです。ストレッチなどをするベッドがいくつも配置されているため、ゲームのための机の配置は一苦労でしたが、2つにグループ分けをして「ミニ箸技大会」を決行させていただきました。
まず、先日の箸技大会に参加してくれたおふたりにご挨拶すると、「箸タイム」を2セット購入してくれた上田さんから思いもかけぬ報告をもらいました。
ご自宅でお父さんと楽しんでいるばかりでなく、知人のWさんに1セット渡したところ奇跡が起きた!というのです。Wさんのお母さんは2020年に78歳で脳梗塞を発症され2021年5月に退院されましたが、右半身が麻痺状態となっていました。それからは食事を始め、生活すべてを左手でできるように訓練されたそうです。
上田さんは、現在は82歳になるそのお母さんに拒否されえるかもしれないがダメもとで箸タイムのピーナッツ移動を「やってみましょう」と声をかけました。
まず左手でやってもらうとひょいひょいと簡単にこなしました。次に箸を右手に持ち替えて、初めはおぼつかない様子でしたがなんとか移動することができ、「できた!」と照れながらの笑顔を見せました。
その後は箸リンにも挑戦し、毎日集中して取り組みはじめました。
脳梗塞直後は右手は肘を曲げたまま硬直しており、リハビリ後にはずっと下にさげた状態だったそうです。それが今お箸を持っている!腕をテーブルの位置まで上げられるとは想像もしていなかった。そしてお箸をゆっくり動かし始めたので、これが3年もお箸を持たなかった人の動き?持てるじゃん!と驚いたそうです。
初めは50個を移動するのに3分かかっていたところ最近では1分に短縮し、週に3回通うデイサービスにも持ち込んで訓練しているとのことでした。
その上田さんは、工夫が大好きな方。「箸技」を大勢で楽しんでもらおうとゲーム箸を模して先にゴムを付けた箸を量産したり、100円ショップで小さな箱を買い込んで、複数参加できるようなゲームまで考えたそうです。凄い!
さて、今日は学会から持ち込んだ箸タイムで公式ルールでみんなで遊びますよ~♪
初めての方もいるため、まずは箸ピーや箸リンの競技説明。
5人ずつ入れ替え制で2グループが楽しんでくれました。利き手ではない方もやることに戸惑う光景はいつもの事。左右両方でやることの効能を話せば、みなさんぎこちなく笑いながらも楽しそうでした。
株式会社ここからグループさんのモットーは「心(こころ)と体(からだ)を元気にします」です。
指先の訓練で脳がリフレッシュすれば体全体に良いことあるあるは間違いないと思いますよ~。
ご参加いただいたみなさん、お手伝いいただいたスタッフのみなさん、BGMで盛り上げてくれたMさん、ありがとうございました。
<この記事の執筆者>
2022年10月より、コミー(株)から国際箸学会に出向しています。コミーでは営業を担当していました。「箸タイム」購入者に向けて講習を行ったり箸技を広げる「箸タイマー」としてお手伝いをしています。
「ぺけぺけ」は、あだ名で呼び合う「笑いヨガ教室」に参加したときに自分で付けたあだ名です。同じく出向社員の横瀬さんが「もけもけ」に決めたので、私は反射的に「ぺけぺけ」にしました。
感動の実話ですね!