いろいろな人に「下駄」の開発の話をしたが、何故か変人扱い……
私はモノづくり歴40年。
単純だが機能面ですごいものに興味を持ってきた。
中でも40~50歳代のころは下駄だった。下駄は靴に比べ、左右が共通、大きさの分類もほとんど不要、ムレない、そしてすぐ履ける。草履やスリッパに比べても少し高さがあるので、歩きやすく、しかも地べたの水やゴミから足を守る。
私の小中高校時代はほとんど全員が下駄で通っていた。それが今、ほぼ全員が靴下と靴。
「こんなすばらしい下駄が何故消えたのか?」と考え続けた。「何故?」
「それはコンクリートの時代に合ったクッション性のある下駄を開発できなかったから…」
それが私の結論だった。
そしてお金と時間と知恵の協力者が出来たら開発するのが夢だった。
いろんな人に話してみたが、「面白い!!」と言って推薦文をくれたのは、建築家の北川原温さんぐらいで、ほとんどの人が変人扱いをするか無視。そのうち本業の新商品の売れ行き不振もあり、いつの間にやめていた。
今考えてみると、下駄の話はみんなとは「共通の話題」にならなかったのである。(②に続く)#箸雑記
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