現場で生まれた新ゲームのアイデア
デイサービスの利用者さんが始めた遊びが、箸タイムの新ゲームとして誕生。
名前は「詰めホーダイ」。コミーのオンライン箸技でも盛り上がっている。
「箸タイム」という新商品は、いままでの気くばりミラーとは全く違う分野のマーケット。常々コミーはUS(※)を最優先しているが、特に箸タイムの使用現場には足しげく通うことにしている。
9月に横浜市の社会福祉協議会が運営するデイサービス「もえぎ野地域ケアプラザ」様を訪問した時のこと。レクリエーションを行う部屋に入ると、一つのテーブルで3~4人ほどが箸タイムの箸ピーゲームですでに盛り上がっていた。
「あと少し!あと少し!がんばれ~」などの声援が飛び交い、他の利用者さんもチラチラとこちらのテーブルが気になる様子がありありと見て取れた。
一方で、一人で不思議なことをしているお年寄りがいた。箸リンで使う5つのリングの中に、ピーナッツを詰めている…。スタッフのKさんが言うには、その利用者さんは自然とその遊び方をするようになったそうだ。
そこでKさんが「スーパーでつかみ放題とかやるみたいにどこまで入るかやってみましょう!」とけしかけ、他の人も巻き込んでやるようになったとのこと。「詰めホーダイ」というネーミングはもう一人のスタッフのAさんがつけたという。
これは面白そうと思い、10月中旬からコミーでもオンライン箸技の時間に箸ピー箸リンに加えて、「詰めホーダイ」もやることにした。箸でピーナッツを詰める作業は手でやるのとは力の加減が異なりなかなか難しい。3分間で何個詰められるかを競い、各自が毎日記録していたところ、合計41個という最高記録が出た。
「詰めホーダイ」は箸ピー、箸リンとは異なりスピードを競うゲームではなく、慎重さが問われる。このゲームの面白さは、たくさん詰めることができても、記録が出そうだと喜んだところで油断をすると、終了間近でピーナッツが崩れてしまって記録がガタ落ちになる、という緊張感にもある。2週間ほど社内で継続し、ルールを決めて新ゲームとなった。
アイデアを出すのはコミーだけではなく、デイサービスの現場から次々に生み出される予感がしてきたのだった。
(※)US(User's Satisfaction)とは…コミーの商品が現場で役立っているかどうかを使う人に直接問い、改善に生かすこと。
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